三日月の絆その2

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回想参

回想参

こぶしがまっかになるまで、きにうちつけた。

 ごん、ごん、って、おおきなおとがなる。

 なみだと、ひだりてからでるあかいちが、いっしょなってあめにながされている。

 こんなきずがあるからいけないんだ。

 これがあるから、ぼくはみんなみたいな『ちから』がつかえないんだ。

 こころのなかでごちゃごちゃしたものをはきだすように、ぼくはなんかいもなんかいも、ひだりてをきにうちつける。

 でも、きずはきえない。

 どれだけなぐっても。

ひだりてのきずも。

こころのきずも。

きえない。

 みんなのつめたいわらいごえが、きこえてくる。

 それでも、きずをけしたいから、かみなりがなるなか、ぼくはもういちどひだりてをきにうちつけようとした。

 ぴかっ、となったかみなりのむこうにかげがみえた。

 おおきなかげは、せのおおきなひとだった。

 ぼくがきにうちつけようとしたひだりては、しろいてぶくろをしたおおきなてに、すっぽりとうけとめられていた。