49話
申し訳なかったが、自分はその提案を受け入れ、
「朝っぱらから何ブルー入ってんだよ……らしくねえな」
ふう、と重い息をついて手紙をテーブルに置く。
しかたがないと言えば、しかたがない事だったのだ。
出来なかった事を嘆いてもしかたがない。
「自分に出来る事をやれって、あの人も言ってたしな」
自分にしか出来ない恩返しも、あるかもしれないだろう?
嘆いていては、それにも気付かないんじゃないか?
自らにそう言い聞かせ、
「そんじゃあ気合い入れて学校行くか」
座ったまま両手を天井に向けて思い切り伸ばす。その行動過程で、あるものが眼に入った。壁に掛けられた時計。針が指し示す時刻は八時半。一時限目の授業開始まで、あと十分。
「……ま、出来る事をやろうぜ、自分に出来る事を」
言い訳するように昇は何度も頷いた。