三日月の絆その2

メニュー| 32話 | 33話 | 34話 | 35話 | 36話 | 37話 | 38話 | 39話 | 40話 | 41話 | 42話 | 43話 | 44話 | 45話 | 46話 | 回想参 | 47話 | 48話 | 49話 | 50話 | 51話 | 52話 | 53話 | 54話 | 55話 | 56話 | 57話 | 58話 | 59話 |

49話

49話

申し訳なかったが、自分はその提案を受け入れ、

「朝っぱらから何ブルー入ってんだよ……らしくねえな」

ふう、と重い息をついて手紙をテーブルに置く。

しかたがないと言えば、しかたがない事だったのだ。

出来なかった事を嘆いてもしかたがない。

「自分に出来る事をやれって、あの人も言ってたしな」

自分にしか出来ない恩返しも、あるかもしれないだろう?

嘆いていては、それにも気付かないんじゃないか?

自らにそう言い聞かせ、

「そんじゃあ気合い入れて学校行くか」

座ったまま両手を天井に向けて思い切り伸ばす。その行動過程で、あるものが眼に入った。壁に掛けられた時計。針が指し示す時刻は八時半。一時限目の授業開始まで、あと十分。

「……ま、出来る事をやろうぜ、自分に出来る事を」

言い訳するように昇は何度も頷いた。